今回は2020年11月に発売された
プリンスの『TOUR(ツアー)シリーズ』を
以下の項目で解説していきます。
- プリンス ツアーの評価・特徴
- おすすめのプレイヤー
- おすすめのガット
普段が私が使っているラケットであり、いろいろなショットを使って試合を進める私にとってベストなモデルになっています。それでは早速使い心地をレポートしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
プリンス ツアーの評価
・前モデルからパワーが大幅アップ
・掴んで放る感覚の圧倒的コントロール性能
・バウンド直前に急速に落ちるエッグボールが打ちやすい
前モデルからパワーが格段にアップしているのが強く感じ取れます。個人的に、プリンスのラケットは初速も速くスピンもよくかかるのですが、バウンド後の伸びが少ないなという印象でした。今回のツアーはまさにストロークの伸びが改善され、バウンド後の威力が落ちず相手をより楽に追い込めるようになりました。
全体的にプリンスのラケットはコントロール性能が高いのですが、今回のツアーはまさにパワーとコントロールを両立したモデルになっている印象です。特にストロークでは『ボールを掴んで放る』ことができるため、強打もイメージしたコースに飛ばすことができます。ストロークが一気に上達した気分を味わえると思います。
詳細のインプレは各ショットのところでまとめます。
プリンス ツアーの特徴
◆プリンスの技術が集結したラケット
◆掴んで弾く、『スピードスピン』を実現
◆圧倒的な振り抜き
『#スピードスピン』をコンセプトに、
スピードが増す近代テニスに対抗したラケットです。
プリンスの他モデル(ビースト・ファントム)で使われている以下のような技術を融合させることで、パワー+コントロール+スピンを高いレベルで実現しています。
- テキストリーム×トワロン
- ATS(アンチトルクシステム)
- Xモーフフレーム
- 2ピーススロート
- New O-Port
- エクスパンドホール
テクノロジーの詳細についてはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
ストローク
繰り返しになりますが、パワーが大幅アップしています。打感は前作より硬めになっていますが、ボールの反発力が明らかに上がっているのでストロークがバウンド後も減速しなくなっているのが大きな特徴です。
スピン量も前モデル同様によくかかり、ボールの威力が上がっても抜けてしまうことはほとんどありません。特に、ベースラインから一歩入ったポジションからの打ち込みは最高で、ネットの高めを通してもしっかりコートに収まるのがかなり助かっています。フェイスの中心を外した際は硬めの印象なので、前モデルよりインパクトの精度が大切になるかなと思います。
アングルショットやスライスなど、薄く当たるショットでは高低のコントロールが少し難しい印象です。どちらのショットも自分がイメージするより厚く当てる必要がありました。ツアーの前モデルを使っていた方は、同じような印象を感じるかもしれませんね。
ボレー
ラケットの重さもバランスがとれているので操作性にストレスを感じたことは1度もありません。反発性も高いので、ブロックボレーも面をつくれば楽に返すことができます。ストローク同様にボレーの伸びも増しているので、ダブルスなどでストロークの強い選手とあたってもチャンスボールにならないようしっかりブロックできる印象です。
前モデルから打感が硬めに変わったことで、個人的にドロップボレーの感覚を掴むまでが苦労しました。ローボレーやハーフボレーなどもうまくスイートスポットで捉えないとイメージ通りの軌道で飛ばすのは難しいです。そのため、ハーフボレーは面をかぶせずまっすぐ厚い当たりを意識しています。ツアーの場合はその方がボールの伸びを出しつつ浮かさずに返球しやすいなと思います。
サーブ
サーブはフラット系が特にいいです。今回のツアーに変えてから『デュースサイドのセンターフラット』と『アドサイドのワイドフラット』が好調です。フラットサーブはラケットの反発で楽に飛ばすことができます。無駄な力が入らずリラックスして打てることで、いいフラットサーブが打てるようになったと思います。
それ以外にもスピンサーブは『スピードスピン』を謳っているだけあってかなりいいです。バウンドがこれまでよりも高くなり、相手のバック側へのスピンサーブも有効なサーブに進化させることができました。かなりネット高くを通してもボックスに収まるので、安心してセカンドサーブが打てるのも試合を有利に進めるうえで大きいなと思います。
プリンス ツアーがおすすめのプレイヤー
プリンス ツアーシリーズは通常フレームとO3フレーム合わせて種類のラインアップがあります。
各スペックとおすすめのプレイヤーを解説します。
TOUR 100(310g)
95inch²よりも扱いやすく、オールラウンダーの競技プレイヤーにおすすめです。
ヘッドサイズ | 100inch² |
平均ウェイト | 310g |
バランスポイント | 310㎜ |
スイングウェイト | 290 |
グリップサイズ | 2,3 |
ストリングパターン | 16×18 |
推奨テンション | 42-50-58lbs |
プリンス ツアーにおすすめのガット
最後にプリンス ツアーシリーズにおすすめのガットをご紹介します。
1位:RPMハリケーン(バボラ)
2位:TOPSPIN XX(プリンス)
3位:エッグパワー(ゴーセン)
RPMハリケーン/プロハリケーンツアー(バボラ)
1位は『RPMハリケーン』です。
バボラの超定番ストリングですが、ツアーの打感を損なわずに
ボールの威力とスピン性能をさらに引き出してくれます。
安定感抜群で、私もこの組み合わせで使っています。
こちらの記事で『RPMハリケーン』のインプレも紹介していますので是非ご覧ください。
TOPSPIN XX(プリンス)
2位は『TOPSPIN XX』です。
プリンスの提供するガットですのでツアーとの相性が悪いわけがありません。
表面の凸構造によってボールをしっかり掴むことができ、まさにツアーのためのストリングです。
エッグパワー(ゴーセン)
3位は『エッグパワー』です。
こちらは、圧倒的なスピンボールを実現できます。
どれだけフルショットしてもコートにねじ込むエッグボールが打てるストリングです。
ツアーの打感が少し硬いと感じる方に、柔らかい打感と優れた飛びをもたらしてくれます。
私もRPMハリケーンに変える前にこちらを使用していました。
まとめ:プリンス ツアーのインプレ・評価
・前モデルからパワーが大幅アップ
・掴んで放る感覚の圧倒的コントロール性能
・バウンド直前に急速に落ちるエッグボールが打ちやすい
いかがでしたでしょうか。
プリンスは打球の伸びがこれまで課題となっていましたが、
プリンス史上最高といってもよいパワーとコントロールを実現していると思います。
ストロークのレベルをもう一段上げたいと悩んでいる方、ストロークでゲームをコントロールしたい方に特にぴったりのモデルになっていると思います。ストリングを変えるだけでも打感やショットは大きく変わりますので、ぜひいろいろと組み合わせをトライしてみてください。
それではまた。
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